クラウドERPシステム【MA-EYES】

コラム「企業経営よもやま話」

売上計上基準とは

ここでは、売上計上基準についてご説明します。

売上計上基準とは、企業会計原則において、売上をいつ、何に基づいて計上するかの基準を厳密に定めた会計ルールで、「収益認識基準」ともいいます。企業会計原則とは、日本の会計原則で財務諸法を作成・監査を行う際に従う基準のことです。また企業会計の根幹をなしている重要なルールといえます。売上計上基準は、数字の厳正さを正し、安易な売上増額を禁止するために定義します。

企業活動においてどの時点で売上が実現するのか、明確に定義しないと曖昧な領域が多々見受けられます。会計原則では、発生主義、実現主義、現金主義と区分されます。一般的には、商品販売やサービス提供の引渡しが完了した時点で売上を計上する実現主義の原則に従って売上計上します。しかし、ひとことで実現主義といっても、いつの時点で引き渡しが完了したのか、解釈の仕方で出荷基準、引渡基準、検収基準というように分けられるため、取引実態に応じた計上基準を適用することが望ましいと考えられます。

またいわゆるJ-SOX法の施行、内部統制の導入により、従来の会計方針では曖昧だった売上計上基準をより厳密なものへ見直す動きが活発になっていると考えられます。その最たる例が2006年の「ソフトウェア取引の収益の会計処理に関する実務上の取扱い」であり、ソフトウェア業界の売上計上は、原則、2009年4月以降より、工事進行基準適用が実施されます。

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