クラウドERPシステム【MA-EYES】

ERP導入事例

株式会社BTM様

上場に向けた社内管理体制の確立をスピード実現
地方の人財を活用したDX推進事業をクラウドERPで支える

2022年12月に東京証券取引所グロース市場に上場した株式会社BTM。上場に向けた社内体制の確立に合わせてクラウドERP「MA-EYES」を約半年で導入した今回のシステム導入について、株式会社BTM 取締役兼CFO 懸川 高幸様、人財推進本部 伊達 晏奈様、経理部 田中 恵里様にお話をお聞きしました。(2023年7月現在)

株式会社BTM様

事業内容を教えてください

当社は「日本の全世代を活性化する」というミッションを掲げております。地方出身である代表2名が幼少期のころから感じていた「地方と首都圏の機会格差」を是正したいという理念のもと、地方の人財を活用しながら、全国の企業のDX化を推進する事業を行っています。現在は全国に11拠点を展開し、地方のエンジニアやエンジニア希望の方を採用・育成しています。

株式会社BTM 取締役兼CFO 懸川 高幸様

システム導入を検討した背景を教えてください

まず1点目として、上場準備を行っている中で、それまで使用していた販売管理・勤怠システムだと上場の基準を満たさない、監査法人の監査が耐えられないということが分かり、新システムによる経理体制の確立が必要になりました。具体的には、当社が行っている受託開発において各エンジニアがどのプロジェクトに何時間従事したかを集計し勤怠システムの勤務時間と一致させる必要がありましたが、以前のシステムだとそれができませんでした。例えば、ある一人のメンバーが月100時間働いたとして、50時間をAプロジェクト、残りの50時間をBプロジェクトで稼働した場合、2つのプロジェクトの稼働時間の合計100時間と勤怠の100時間は完全に一致する必要がありました。上場に向け、それを実現するためにシステム導入を検討しました。


もう1点、勤怠管理において、役職者の負担がかなり大きいという課題がありました。当社は基本的にフレックスタイム制を採用しているのですが、顧客先で就業しているエンジニアについては、顧客の就業時間に合わせた勤務時間・体系になっています。当時で30種類ぐらいのパターンがあり、それらを管理側ではなく各グループ長が確認する必要がありましたので、承認作業に大きな負荷がかかっている状況でした。この状況を改善するためにシステムを変更したいという要望がありました。

MA-EYESを採用した理由を教えてください

製品選定にあたりもっとも重要視していたことは、勤怠と販売管理が連動していることでした。MA-EYES以外の製品の場合は、時間が一致しなかったり、そもそも販売管理が勤怠とつながっていない製品も多く、監査上問題になる可能性がありました。勤怠と販売管理が連動できるシステムは数社の製品しかなく、その候補となった製品のデモなどを見たうえで、最終的にUIやセキュリティなど様々な要素を総合的に比較検討してMA-EYESに決定しました。あと、MA-EYESを提供しているビーブレイクシステムズがすでに上場していたので、上場水準の体制を構築できる信頼性についても高く評価しました。

今回導入したシステムの業務範囲や利用状況について教えてください

MA-EYESにおいては、販売管理と勤怠を導入しています。業務範囲でいうと、受託開発案件の受発注の業務、工数管理、勤怠管理などになります。 利用拠点は当社の全国11拠点すべてで利用しています。今回のシステムに関わらず、当社ではリモートワークが定着していて、紙の文化がなく、すべてのデータをシステム上で完結するオペレーションを組んでいます。例えば北海道と東京のメンバーを同じプロジェクトで管理したり、福岡と大阪のメンバーが混合チームで案件に従事したりと全国横断型のチーム編成を行っています。

今回はSaaSバージョンによる導入ですが、導入プロジェクトはどのように進めましたか?

製品選定の段階でプロジェクトを立ち上げました。営業・エンジニア・人事・経理の責任者に、それぞれの立場から、導入候補製品のデモやマニュアルなどを見て必要な要件を提示してもらいながら、製品比較をしました。

MA-EYES導入が決まった後は、勤怠管理(人事)と販売・案件管理(経理)を分けてプロジェクトを進めていきました。

社員へのシステムの定着化について、勤怠管理は以前に使っていたシステムの乗り換え(リプレイス)だったので、既存システムとMA-EYESの差分のマニュアルを作成しました。本運用に慣れるまでは全社に案内を出したり、上長向けの説明会とメンバー向けの説明会をそれぞれ複数回実施して、定着を図りました。販売管理については、勤怠管理と違って一部のユーザのみが利用する機能でしたので、差分のマニュアルを作成したうえで、個別に説明しました。

システム導入で実現したこと、導入効果などを教えてください

経理の観点では、上場水準の経営管理体制を構築できた点が一番大きいです。特に最も懸念していた「個別案件の管理・工数の管理」についても、監査法人から指摘を受けることなく審査を通過することが出来ました。

勤怠に関しては、MA-EYESから様々な帳票を出力できることが大変良かったです。労務管理は法律遵守のため様々な観点で確認すべき事項があります。例えば「休憩時間の適正取得」について、以前は管理側で状況を確認できず本人や上長任せになっていました。その点、MA-EYESは管理側で確認できるため、もし休憩を取得できていなければ管理側から取得を促すことができるようになりました。残業時間についても、アラート時間を細かく設定ができるので、早期に注意喚起することで本人にも注意してもらうことができるようになりました。 そのほか、MA-EYESはテスト環境があるため事前に組織変更の設定などを試すことができたり、遅刻・早退などのチェックを行いやすく上長の負荷が軽減できたことなどの効果を実感しています。

インタビューの様子

MA-EYES導入を振り返って思うことや今後の予定などあればお聞かせください

システム導入の検討を始めて1~2か月で選定、その後IT導入補助金の交付申請・決定、半年で稼働開始と、非常にタイトなスケジュールでシステム導入を進めたのですが、並走してくれたビーブレイクシステムズの営業担当の尽力と開発部門の迅速なQA対応などのおかけで、滞りなく導入プロジェクトを進めることができました。 システムは導入しましたが、まだまだ当社のオペレーションも改善すべきところがあるので、引き続き当社のやりたいことをMA-EYESを活用しながら実現していきたいと思っています。

株式会社BTM様
株式会社BTM

※上記内容はインタビュー時点の情報に基づき作成されています。

※Microsoft Excelは、米国 Microsoft Corporationの米国、日本およびその他の国における登録商標です。

※その他、記載されている社名、製品名またはサービス名は各社の商標または登録商標です。

30日間無料トライアル 資料ダウンロード