■日本信号様システム開発事例

日本信号株式会社様のシステム開発事例を紹介いたします。

【ポイント】

  • ハードウェアBOM・ナレッジ管理のシステムにソフトウェアBOM管理を追加
    ハードウェアBOMとの紐付けにより、トレーサビリティも実現

開発の背景と目的

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日本信号株式会社は、1928年の設立以来「安全と信頼」の優れたテクノロジーを通じて、鉄道信号システム・道路交通信号システムや、駅務自動化システム・駐車管理システム等、主に社会に不可欠な交通インフラを支えるシステムを製造・販売しているメーカーです。
当社が開発・製造しているシステムは、お客様や案件によって仕様が各々異なり、個別設計の要素が多く設計コストの低減及びリードタイム短縮が課題となっていました。

業務の流れ

予めモジュール・標準化設計を行いBOM情報として登録し、提案及び仕様確定や業務遂行に活用する。
また、業務の中で新たに生まれるノウハウをナレッジDBに蓄積して今後の業務に活用するというサイクルを回す。
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このような状況から、次の点を狙いとしてハード゙ウェア設計に関する情報を一元管理するシステムを先行して2006年4月に構築を行いました。

  • (1)設計資産としての図面や設計根拠など設計プロセスで得られる知見(ナレッジ)を共有すること
  • (2)モジュール、標準品の再利用よる設計の大幅な効率向上を図り、開発業務へのリソース・シフトを行なうこと

今回、このシステム及び考え方をベースとしつつソフトウェア固有の要件も考慮に入れ、ソフトウェア設計に関する機能拡張を行いました。

ソフトウェアBOMプロジェクト開発概要

導入の目的

システム構成図

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ソフトウェアの品目、構成、バージョンの管理により設計業務のQCDの向上を図る。
また、ハードウェア品目との紐付けにより、特定のソフトウェア・モジュールが含まれる顧客・製品・装置の検索をすることで、システム障害発生時、同様のソフトウェアを利用しているシステムの障害を抑える。

開発のポイント

ソフトウェアBOMの開発では、アジャイル開発を元に、基本機能の動作確認をするベータリリース、おおよその機能の動作確認をする仮リリースを行いながら仕様を確定していく開発手法により、短納期での導入を実現した。
(基本機能の仕様が固まっていた既存機能との連携についてはベータリリースを行っていない)

※アジャイル開発とは・・・要求仕様の変更などの変化に対して機敏な対応でき、顧客に価値あるソフトウェアを迅速に提供することを目的とするソフトウェア開発方法論の総称
アジャイルとは「すばやい」「俊敏な」という意味の英単語

日本信号株式会社 業務推進部 長内 進氏
  • 日本信号株式会社
  • 業務推進部
  • 長内 進氏

【担当者コメント】

  • ソフトウェアの管理は、複雑でとても難しくユーザ側もどの様に管理していけば良いのか等、要件を固めるために時間を要してしまい、リリース日程は決まっており遅延が許されないことから開発者にとっては厳しい内容だったと思います。
    その様な状況の中、アジャイル型開発技法を用いて、納期を守りかつ品質の良いシステムを開発して頂いた事を高く評価し感謝しております。

日本信号株式会社

日本信号株式会社

本社所在地
東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸ノ内ビルディング
設立
1928年12月27日
従業員数
1,320名(2009年3月31日現在)
WEBサイト
http://www.signal.co.jp/別ウィンドウで開きます

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